【北杜市】身曾岐神社の能楽殿|水に浮かぶ舞台と八ヶ岳薪能

子育てや家事、仕事に追われる毎日。

忙しい毎日を送っていると、 「慌ただしい日常から抜け出し、別世界に行ってみたい」 とふと思う瞬間がありませんか?

そんなとき、現実から抜け出して、まるで物語の舞台へ入り込んだ気分になれるような場所が、山梨県北杜市にあります。

身曾岐神社の、水に浮かぶ能楽殿です。

静かな水面の上にたたずむ雄大な能楽殿。

身曾岐神社へ初めて来た方々の多くが、 その静かな美しさに、心を奪われます。

神社の敷地内に能楽殿があるというのに、
不思議と違和感はありません。

それは、能楽殿がただの「建物」として建てられているのではなく、 景色の一部として、自然と共存しているからです。

身曾岐神社は、少し特殊な宗教的背景を持つ場所ですが、初詣の参拝者数は山梨でナンバーワン。
どんな人でも、気軽に訪れることができます。

また、野村萬斎の薪能の舞台や、映画・CMなどのロケ地として数多く選ばれています。

ただの神社と言うには、少し物語感がある。
芸術の舞台と境内が、違和感なく一体化している。

身曾岐神社を散策していると、
ふと異世界に迷い込んだような不思議な感覚を味わうことができます。

目次

水に浮かぶ能楽殿—まず伝えたいのは、この景色

身曾岐神社を訪れる方が、まず足を止めるのは、水に浮かぶ能楽殿です。

鳥居を抜け、広い境内を歩いていくと、さっと視界が開け、堂々とした能楽殿が現れます。

派手な装飾はありません。

けれど、北杜の青い空と、立体感のある林を背景に静かにたたずむ能楽殿は、見た瞬間すっと背筋が伸びるような、凛とした美しさを感じさせます。

特に風のない日は、水面が鏡のようになり、能楽殿が上下に重なって映し出されます。
建物そのものを見るというより、水と林と一体となった空間そのものを見ているようです。

忙しさで凝り固まった感覚が、水面を眺めているうちに、少しずつ緩んでいき、心は、物語の世界へ自由に旅立っていく。

身曾岐神社の能楽殿は、そんな非日常の時間を感じさせてくれる場所です。

八ヶ岳薪能|野村萬斎も公演する特別な舞台

この能楽殿は、ただ美しく珍しい観光名所というだけの場所ではありません。

コンサートや伝統芸能の公演、さらにauのCM撮影など、「生きた芸術の場」として新旧問わず一流のアーティストの公演の舞台となっています。

その中でも、この能楽殿がひときわ美しく彩られるのが、毎年8月3日に開催され「八ヶ岳薪能」です。

薪能とは、かがり火の明かりのもとで演じられる能のこと。

日が落ち、空が群青色へと変わる頃、水に浮かぶ能楽殿は昼とはまったく違う表情を見せます。

※イラストはイメージです

この舞台に、日本を代表する狂言師・野村萬斎が出演しています。

狂言師として国内外で活躍する野村萬斎が、 頻繁にこの場所で薪能に出演している。この事実は、この能楽殿が単なる観光名所ではなく、「本物の舞台」として認められている証でもあります。

なお、毎年8月3日の身曾岐神社には、この特別な舞台を求め、県内外から多くの人が集まります。

毎年6月前半に神社でのチケット販売が開始されます。確実に手に入れたい方は、事前に神社へ問い合わせた上で、直接購入に訪れることをおすすめします。

映画『イクサガミ』・『鬼の花嫁』のロケ地に選ばれた理由

この幻想的な空間を持つ身曾岐神社は、映像作品の世界観とも相性が良く、 神社全体が物語の舞台として選ばれてきました。

最近では、

のロケ地としても使用されています。

境内の休憩所「養生館」に貼られたポスター

さらに、2017年放送のauのCM、三太郎シリーズ「夏のトビラ・英雄だけの夏」篇では、水に浮かぶ能楽殿そのものが舞台となりました。

松田翔太、桐谷健太、濱田岳が演じる「三太郎」のコミカルな世界観に、自然に囲まれた能楽殿の風景が静かなリアリティを添えています。

伝統芸能、音楽、映画、CM—ジャンルは違っても、この神社が舞台として選ばれる理由は、ここがどこか「物語の入り口」のような空気をまとっているから。

身曾岐神社とその能楽殿は、今もなお、新しい物語を生み出し続けている舞台なのです。

なぜ身曾岐神社は「ゆずの聖地」と呼ばれるのか

身曾岐神社は、人気フォークデュオ ゆず の聖地としても知られています。

  • ゆずのボーカル・北川悠仁が、身曾岐神社で結婚式を挙げた
  • ゆずが、この能楽殿でライブを行った
  • 北川悠仁の母親が、この身曾岐神社を総本山とする宗教法人と深い関わりのある立場にある

これらの背景から、ファンの間では”聖地”と呼ばれるようになりました。

境内にはゆずの等身大キャラクターが飾ってあり、社務所ではゆずをモチーフとした「ゆず守り」や「ゆず絵馬」なども販売しています。

とはいえ、訪れてみると強い宗教色を感じるというよりも、水に浮かぶ能楽殿の美しさや、自然と一体化している神社の美しさのほうが印象に残る神社です。

「どこか古代の雰囲気を感じる、美しい神社だな」という感想を抱く方も多いでしょう。

人それぞれ宗教観や信条は違うものの、身曾岐神社とその能楽殿は、能楽・映画・そして音楽と、様々なジャンルを通じて人々の心に残る舞台であり続けています。

身曾岐神社の御朱印について

身曾岐神社では、水に浮かぶ能楽殿をモチーフとした御朱印をいただくこともできます。

▼ 御朱印情報

受付日年中無休
受付時間(平日)9:00~16:00
受付時間(土日祝)9:00~17:00
初穂料500円

※情報は、変わる可能性があります。実際の訪問前に、公式WEBでの確認をおすすめします。
※行事や祭典の時間帯は対応が難しい場合もありますので、時間に余裕をもって訪れると安心です。

まとめ|水に浮かぶ能楽殿がいざなう物語の世界

身曾岐神社の魅力は、どこか現実離れした、異世界の美しさです。

宗教やスピリチュアルに関心のない方でも、映画の舞台に入り込んだような世界観に浸ることができます。

毎年行われる八ヶ岳薪能、映画やCMの舞台、そしてゆずの聖地としての一面。

北杜の空と静かな林に抱かれた身曾岐神社には、さまざまな物語が重なり合い、その独特の魅力を形作っています。

忙しい日常から少しだけ距離を置きたいとき。
物語の世界に、ふと足を踏み入れたいとき。

身曾岐神社の水に浮かぶ能楽殿は、そっとあなたを迎えてくれるでしょう。

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この記事を書いた人

山梨在住|地元の魅力・穴場観光スポットを掘り起こす取材型ライター。
神社仏閣・ワイナリー・パン屋・自然散策など、混雑を避けて静かに楽しめる山梨の魅力を地元目線で発信。
女性ひとり旅・大人旅向け観光ブログ「山梨ナビ」運営中。

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